カナイ マサユキ
KANAI Masayuki
金井 雅之 所属 専修大学 人間科学部 専修大学大学院 文学研究科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2016/10 |
発表テーマ | 数理社会学は政策提言にどのようにかかわりうるか――可能性と限界 |
会議名 | 第5回科学社会学会大会 |
主催者 | 科学社会学会 |
学会区分 | 全国学会 |
開催地名 | 東京大学 |
概要 | 概要 社会現象の生起メカニズムを「モデル」を用いて分析的に解明しようとする数理社会学は,明らかになったメカニズムに対して適切な介入をおこなうことによって,より望ましい社会的な結果をもたらすための政策提言をおこなえる潜在的可能性を秘めている.このことは,数理社会学の目的をめぐる国内外の言説においてしばしば指摘されてきたものの,現実にはすべての数理社会学的研究がこの目標を達成できているとは言いがたいのが現状である. そこで本報告ではまず,数理社会学ないしそれに相当する国内外の社会学の潮流(たとえば分析社会学)における,研究コミュニティの目指すべき方向性についての言説において,政策への関与がどのように位置づけられてきたかを学説史的にレビューする.その上で,国内外の数理社会学ないしそれに相当する潮流における代表的な研究のいくつかをとりあげ,政策提言との距離,およびどうすれば政策提言につながるような形に発展させられうるのかを検討する.最後に,政策提言に関与することが,学問的および社会的に,どのような潜在的問題点を含みうるのかについても検討したい. |