サトウ ヒロシ   SATO Hiroshi
  佐藤 暢
   所属   専修大学  経営学部
   職種   教授
発表年月日 2019/09/19
発表テーマ インド洋南部コンラッドライズ産火山岩の地球化学―インド洋の海台の成因の解明に向けてー
会議名 2019年度日本地球化学会第66回年会
主催者 日本地球化学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
国際共著 国際共著
開催地名 東京大学
発表者・共同発表者 佐藤 暢, 町田 嗣樹, 仙田 量子, 佐藤 太一, 野木 義史, 藤井 昌和, メイゼン クリスティーン
概要 コンラッドライズはインド洋南部に存在する高まりである。コンラッドライズ産の火山岩は塊状の溶岩、多孔質溶岩、火山岩角礫岩として産出し、主成分組成ではアルカリ玄武岩から強アルカリ粗面岩に区分され、非アルカリ岩の産出は少ない。微量元素組成では、非アルカリ岩を除き、LREEなどの液相濃集元素に富み、インド洋の海山や海台と似た組成を示すが、微量元素比・同位体比ではマリオン島やクロゼ諸島、ケルゲレン海台とは異なる。類似した特徴を持つ火成岩体としては、マダガスカル島のアルカリ岩やAfanasy-Nikitinライズが挙げられる。地磁気観測の結果に基づくテクトニクスの復元に基づけば、コンラッドライズがデルカノ海膨やマダガスカル海台と一体となっていた時期があると推定される。この時期にはAfanasy-Nikitinライズも近傍に位置していたと考えられ、同一の起源を持つ岩体の可能性が示唆される。