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            オガワ タケシ
            OGAWA Takeshi
           小川 健 所属 専修大学 経済学部 専修大学大学院 経済学研究科 職種 教授  | 
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| 発表年月日 | 2020/08/29 | 
| 発表テーマ | 2国3財での漁業資源財の入った貿易 | 
| 会議名 | 国際漁業学会2020年度大会 | 
| 主催者 | 国際漁業学会 | 
| 学会区分 | 全国学会 | 
| 発表形式 | 口頭(一般) | 
| 単独共同区分 | 単独 | 
| 開催地名 | 関西学院大学(オンライン開催) | 
| 発表者・共同発表者 | 小川健 | 
| 概要 | 本報告は理論的な興味からの報告となっている。
 2国での再生可能資源の入った貿易では多くが部分均衡モデルかBrander and Taylor型モデルが中心となっている。 所で近年,近代経済学側のモデルとは一線を画す形で,新国際価値論などの分野で2国3財のモデルが注目を集めている。そこでは近代経済学では重視してこなかった連結財つまり同じ財を複数の国で同時に作ることで価格の自由度が無くなり,数量調整を主としている。一方で連結財の無い場合は価格の自由度があるので,価格調整が可能になる。 再生可能資源が入るとシェーファー型漁獲関数では係数が変わるため,より連結財が発生し易い。 そこで再生可能資源財を連結財とし,他の財を1財ずつ各々生産する2国3財モデルを考え,漁業資源財の輸入国側が漁獲を禁止し輸入のみに制限した場合の経済厚生比較を行う事で,禁止しないつまり資源財が連結財の方が選択されることが分かった。これは1つの財を1国だけで生産する従来の近代経済学的な発想での拡張が残念ながら漁業資源財の入る場合には修正をする必要がある事を示している。  |