イケオ レイコ
IKEO Reiko
池尾 玲子 所属 専修大学 国際コミュニケーション学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/10/23 |
発表テーマ | 現代小説における直接話法の分類 |
会議名 | 日本英文学会中国四国支部第73回大会 |
主催者 | 日本英文学会中国四国支部 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
開催地名 | https://zoom.us/j/94022643993?pwd=SXpUcWo4Ry9jV2E2K2t4YnBaenA5QT09 |
開催期間 | 2021/10/23 |
概要 | 直接話法の現代小説における重要性は周知の事実であるが、Short (1988)と Semino and Short (2004)では、Leech and Short (1981)に基づくDSとFDSの区別への疑義が提起されている。FDSはDSの単なる小区分であり、独立したカテゴリーとは言えない、という議論である。この根底には Semino and Short (2004)が、小説のみならず、新聞記事や伝記といったノンフィクションのジャンルまで話法のカテゴリーを応用し、元の発話と話法の関係性を重視したことがあると考えられる。
小説における話法は、少数の例外を除いて、ストーリーの中でその瞬間に発話が起きているように見せかける手段であり、元の発話への忠実性はあまり大きな意味を持たない。21世紀の現在時制で書かれた小説・20世紀の過去時制で書かれた小説から成るコーパスで話法を文体論的立場から分析すると、同じ直接話法であっても、DS とFDSの間には数量的にも、質的にも差異がみられる。この2つのカテゴリーを維持することで、より多様化する新時代の小説における話法の変化を客観的にとらえることが可能になる。 |