オガワ タケシ
OGAWA Takeshi
小川 健 所属 専修大学 経済学部 専修大学大学院 経済学研究科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2022/08/28 |
発表テーマ | 産地・水域での選好の異質性と技術的規制 |
会議名 | 国際漁業学会2022年度大会 |
主催者 | 国際漁業学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 東京海洋大学(オンライン) |
開催期間 | 2022/08/27~2022/08/28 |
発表者・共同発表者 | 小川健 |
概要 | 本報告は7年前の報告の改訂版である。
産地や水域が違うと一般に魚種も異なり,消費者にとっては異なる財と認識され易い。比較的似たような,ないし同一の魚所であったとしてもその獲られ方などで消費者にとっては異なる財と認識される場合がある。それら産地や水域が異なる資源財間の選好は国内でも各消費者によって分かれていて,提示された価格次第で片方のみを消費する場合も両財とも消費するがその割合が人によって違う場合もある。その影響を考慮した先行研究としてOgawa(2017)がある。 一方,技術的規制(技術管理)は減船等の投入管理や水揚げ量規制等の産出管理等に対する補助的規制として使われ,その分析の基礎は小川等(2012),共有資源による分析がTakarada et al.(2020, RDE)で存在する。 本報告では各国保有資源の貿易に選好の異質性を入れたOgawa(2017)に技術的規制を導入しての分析を行った。技術的規制を入れることで貿易前後にて資源量が変動せず,資源量変動が(純)輸出国の貿易損失の原因との説明は不十分とのことが明らかになった。しかし,資源量は貿易前後で保たれても純輸出国における輸入資源財を中心に消費する方を中心とした貿易での利益とは異なり,純輸出国でも国内資源財を消費する人を中心とした貿易損失は残った。 本報告ではまたその続きとして,国全体で集計すると技術的規制で資源量変動が貿易前後にて変わらない結果,貿易利益を国全体では得られることが分かった。 |
researchmap用URL | http://www.jifrs.info/abstract_2022_2.pdf |