コウノ トシアキ
KONO Toshiaki
河野 敏鑑 所属 専修大学 ネットワーク情報学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/10 |
形態種別 | 未選択 |
標題 | “Essays on Human Resources”(博士論文) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 東京大学大学院経済学研究科 |
概要 | 博士論文/本論文は全4章で構成されている。第一章では人的資源への政府の介入を振り返り、経済的観点から考察を加える重要性を明らかにした。第二章では、健保組合別データを用い、生活習慣病の増加に伴う生活の質の悪化・財政上の問題の双方に対応する手段である保健事業が医療費や入院・通院日数を有意に抑制していることを明らかにした。第三章では健保組合パネルデータにより、組合間および時間を通じた一時金の変化を用い、出産育児一時金が出生率に与える効果を分析した。その結果、夫の給与が低い組合で一時金が妻の粗出生率を有意に上昇させること、またその効果は潜在的は給付額の内生性に対しても頑健であることが分かった。第四章では、世代内・世代間の教育投資双方を考慮した重複多代モデルを用いて、賦課方式の年金が双方の教育投資のインセンティブに与える影響を分析し、賦課方式の年金は、世代間の教育投資を促進する効果を持つ一方、世代内の教育投資を抑制する効果をもつことを明らかにし、年金や教育、経済成長の関係を論ずる際に、両者を識別することの重要性を示した。 |