ハセガワ サトシ
HASEGAWA Satoshi
長谷川 聡 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 精神疾患者に対する懲戒処分と健康配慮 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 労働法学研究会報 |
巻・号・頁 | (2515),20-25頁 |
総ページ数 | 6 |
概要 | この研究は、精神疾患の罹患が疑われる労働者に対する懲戒処分の適法性が争われた日本ヒューレット・パッカード事件(東京高判平23.1.26労判1025号5頁)を検討したものである。本研究は、右判決が、労働者の健康状態を考慮したうえで当該労働者の言動の意味を理解すべきとの論理が懲戒処分の文脈にも妥当することを確認するとともに、一歩進んで使用者はより積極的に労働者の健康状態を考慮し、これをふまえた対応を求められることを指摘した点に特徴があり、懲戒処分にあたり、まず労働者の健康状態を把握し、これに応じ、事実関係を再調査したり、手続や処分内容を緩和したりするといった柔軟な対応を要請すること、健康情報という個人のプライバシーに関わる事実に踏み込む範囲の決定に課題を有すること等を指摘する。 |