タテベ ヒロアキ   TATEBE Hiroaki
  建部 宏明
   所属   専修大学  商学部
   専修大学大学院  商学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/03
形態種別 研究論文
査読 査読あり
標題 「原価計算制度における費目別計算思考の萌芽-原価計算制度の初期的胎動1-」
執筆形態 単著
掲載誌名 拓殖大学経営経理研究所 『経営経理研究』
巻・号・頁 (82),29-61頁
概要 本稿は、わが国における原価計算制度の誕生に関する研究の3部作の第1部である。明治維新後、大蔵省は国庫金の濫費を防ぐ目的で「出納司規則書」(明治2年)、「金穀出納條例」(明治6年)、「各支庁経費渡方并勘定帳差出方規則」(明治7年)、「経費概計表及内訳明細簿ヲ製スルノ順序」(明治8年)、「大蔵省出納條例」(明治9年)を制定したが、これを原価計算制度誕生の先行要件の形成という側面から考察した。すなわち、明治維新後の社会経済的展開と国家会計の展開を基礎とし、原価計算制度へ至る先行要件がいかにととのえられていったかを原価計算制度の初動的胎動として論じた。これらの諸規程で看取される費目別計算思考や管理思考は、作業費概念形成へと繋がる。したがって、本稿で検討した諸規程は、作業費概念の形成を経て原価計算制度誕生へ至る先行要件を整えていったと考えられる。