スガワラ ヒカル   SUGAWARA Hikaru
  菅原 光
   所属   専修大学  法学部
   専修大学大学院  法学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2002/05
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 君子の哲学としてのUtilitarianism-西周『利学』と「人世三宝説」
執筆形態 単著
掲載誌名 政治思想学会 『政治思想研究』
巻・号・頁 2,73-94頁
概要 従来の西周研究では、「人世三宝説」が西の「功利主義」を理解する上で取り上げられる唯一のテクストであった。その主内容は、欲望との肯定と、私益のの集合が即座に公益に結びつくとする発想であり、西の思想は「予想調和的楽観論」に過ぎないとして低い評価が与えられてきた。これに対し本論では、忘れられた著作となっていた『利学』を入手、精読することにより、私益同士の衝突を調整し、私益を自覚的に公益にまとめあげる任務を負った「君子」の役割が、西の「功利主義」思想において決定的に重要な意味を持っていたことを解明した。