カツベ ノブオ   KATSUBE Nobuo
  勝部 伸夫
   所属   専修大学  商学部
   専修大学大学院  商学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2004/06
形態種別 学術書
標題 『コーポレート・ガバナンス論序説―会社支配論からコーポレート・ガバナンス論へ―』
執筆形態 単著
掲載誌名 文眞堂
掲載区分国内
巻・号・頁 1-412頁
概要 コーポレート・ガバナンスとは何であり、それはどのような観点に立脚して議論するべきなのか。本書は、これまで会社支配論が明らかにしてきた成果すなわち巨大株式会社は所有者支配から経営者支配に転換し、私的致富手段から社会的制度になっていることを前提に、ガバナンス論を展開するべきことを主張する。「企業の制度化」こそがガバナンス論隆盛の根幹にあり、1会社は誰の利益を重視するべきか、2経営者権力をどうチェックするのか、そして3経営者支配の正当性とは何か、というガバナンス論問題はそこから生まれる必然的な問いである。本書はアメリカや日本におけるガバナンス論登場の背景やガバナンスの定義なども整理検討した上で、ガバナンス論の主要な議論である株主主権論や従業員主権論を批判的に考察している。その上で、制度となった企業を維持存続していく経営者の機能とは、「資本中心」でもなければ「組織中心」でなく、あくまで「人間中心」「市民中心」でなければならないことを主張するものである。