ウエダ アツキ   UEDA Atsuki
  植田 敦紀
   所属   専修大学  商学部
   専修大学大学院  商学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/01
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 環境財務会計の構築と展開-U.S. Environmental GAAPに基づく環境負債計上のメカニズム-
執筆形態 単著
掲載誌名 森山書店・會計
巻・号・頁 173(1),95-109頁
総ページ数 15
概要 本稿では、企業の環境会計情報のうち、特に重要性の高い環境負債計上のメカニズムを検討した。そのプロセスとしては、まず負債認識の前提条件となる「債務の概念」を明確にし、その上で「負債の認識要件」を考察した。本稿における「債務の概念」は法的債務及び約束的禁反言原則の債務とし、「負債の認識要件」は測定可能性-公正価値の合理的な見積もりが可能な状態とした。この「債務の概念」で規定された企業における現在の債務は無条件に存在しているが、そのうち「負債の認識要件」に適合した債務を負債計上する。したがって「債務の概念」かつ「負債の認識要件」を満たした債務(本稿においては広義の法的債務+測定可能な債務)は、財務諸表に負債としてオンバランスされる。さらに過去の事業活動に起因する負債と、将来事業活動に起因する負債の認識・計上方法の違いに注視し、それぞれ仕訳等を用いて違いを明確にした。最後に、環境負債計上のメカニズムを実行可能なグローバルスタンダードとして確立した。