タカタ ナツコ   TAKATA Natsuko
  高田 夏子
   所属   専修大学  人間科学部
   専修大学大学院  文学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/03
形態種別 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
標題 森茉莉とその少女性について
執筆形態 単著
掲載誌名 専修大学人間科学論集
巻・号・頁 4(1),27-38頁
総ページ数 80
著者・共著者 高田夏子
概要 作家森茉莉について、まずその気質を、てんかん気質、中心気質、内向的感覚タイプという観点から考察した。次に、森茉莉と父親鴎外との関係について述べ、父親元型と密着しすぎている「父の娘」という観点から見たとき、「父の輝きを背後にもった少女」ということができ、生涯その父子のナルシシズムに守られていたということが言えた。また彼女は、「少年愛もの」から本格的な小説を書き始めているが、この「少年愛もの」は現代の「腐女子文化」に通じるものがあることを論じた。そして、長編小説『甘い蜜の部屋』を創造しきることで、父の庇護を必要としない「絶対少女」となり、それは父からの自立を意味していたことを明らかにした。
ISSN 2185-8276