キム ヨンガク   KIM Young Gak
  金 榮愨
   所属   専修大学  経済学部
   専修大学大学院  経済学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2012/03
形態種別 その他
標題 『日本企業研究のフロンティア8号』第3章「日米上場企業の多角化と研究開発投資の連結ベースでの比較分析」
執筆形態 共著
掲載誌名 有斐閣
巻・号・頁 29-42頁
総ページ数 14
著者・共著者 長岡貞男
概要 日本企業においては近年、競争状況の大幅な変化への効果的な対応、分社化、持株会社など企業組織選択の自由度の拡大などを受けて、効率的なグループ経営が重要になっている。連結ベースでの企業活動の国際的な比較分析ができるように、我々は日本と米国の上場企業について、連結ベースで、かつ統一された産業分類によって多角化の程度を比較できるデータベースを構築した。本論文は、本データベースによる比較分析からの基本的な知見を報告する。上場企業の中で、研究開発を行っている企業の割合は日本企業の方が高いが、米国では研究開発集約度が非常に高い企業の割合が高く、また研究開発集約度が非常に高い業種も多い。また、売上げ規模と上場からの経過年齢をコントロールしても、日本企業の方が企業の多角化は進んでいる。研究開発の水準が売上げの拡大で上昇する程度は日本で大きいが、米国企業のみで、事業部門の増加及び特定事業へのフォーカスが研究開発の水準を高める。日米企業で多角化の目的と効果がかなり異なることが示唆される。
ISBN 978-4-641-29942-9