カワカミ タカシ   KAWAKAMI Takashi
  川上 隆志
   所属   専修大学  文学部
   専修大学大学院  文学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/03
形態種別 学術書
標題 いくつもの播磨へ
執筆形態 共著
掲載誌名 現代書館『渡来の民と日本文化――歴史の古層から現代を見る――』
巻・号・頁 113-238頁
総ページ数 240
著者・共著者 沖浦和光
概要 一口に日本文化と言うが、その実像を見てゆくと、いくつもの層に分かれ実に多様な姿をしている。その大きな底流の一つが渡来の文化である。古代、朝鮮半島からの渡来氏族で最大集団の秦氏は、農業・養蚕・機織・鉱山・製塩技術者等の先進技術を日本各地に伝えた。播磨では皮鞣しや蹈鞴などの先進技術から能楽や歌舞伎等の芸能、陰陽師などの民間信仰など、その文化の多くは被差別部落に伝承された。本書は、日本文化に多大な影響を与えた渡来文化の形跡を、文献のみならずフィールドワークを交えて描く。渡来人は重層的な日本文化形成の役割をいかに担ったのか。巨大氏族・秦氏を中心に、多様な渡来の民の足跡を東アジア文化圏を視野に追究し、あわせて差別の根源に迫る。