タカシマ ヒロユキ   TAKASHIMA Hiroyuki
  高島 裕之
   所属   専修大学  文学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/09
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 「久米島宇江城・具志川城跡出土貿易陶瓷の諸問題」
執筆形態 共著
掲載誌名 日本貿易陶磁研究会『貿易陶磁研究』
巻・号・頁 (35),91-105頁
総ページ数 15
著者・共著者 中島徹也
概要 久米島の宇江城城跡,具志川城跡出土の貿易陶瓷器について,各々のグスクの概要,出土状況を明らかにし,それに伴う諸問題について整理した。具志川城跡二の郭舎殿基壇地区の下層の資料に,碗・皿以外に瓶などの器種が確認できることから,多様な種類が入手できる中国陶瓷の交易ルートが,14世紀前半から確立されている可能性を考えた。そして2つのグスクの陶瓷器受容のピークは14世紀後半から15世紀前半にあり,中国陶瓷だけでなく,貯蔵容器も含めた東南アジア産陶瓷器が入手可能な,琉球の中でのネットワーク,または独自のルートが確立されていたといえる。また進貢貿易期に入手された出土陶瓷器の中で,青花瓷の明初至正形式,明代磁州窯系製品があったことを示し,従来の様式から判断される陶瓷器の年代観に関して課題を示した。「はじめに」(91-92頁),「2.久米島宇江城・具志川城跡出土貿易陶瓷の諸問題」・「おわりに」(96-105頁)を担当執筆した。