タカシマ ヒロユキ   TAKASHIMA Hiroyuki
  高島 裕之
   所属   専修大学  文学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/01
形態種別 研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
標題 (発表要旨)「江戸遺跡出土の有田・南川原産磁器」
執筆形態 単著
掲載誌名 江戸遺跡研究会『江戸遺跡研究会第23回大会「都市江戸のやきもの」〔発表要旨〕』
巻・号・頁 81-92頁
総ページ数 12
概要 「陶磁器生産と江戸の需要―生産地内の展開に,どこまで消費地・江戸の影響を評価できるのか」という課題の中で,佐賀県有田町南川原地区で生産された陶磁器が,江戸遺跡でどのように受容されているのか,実際に大名屋敷の資料を実見し,考察を試みた。そして従来いわゆる「柿右衛門様式」の製品の特徴を持つと思われる製品でも,生産地内では技術差がなく窯の区別のつかない例もある点を指摘した。そして大名屋敷での出土状況をみると,1670年代前後の南川原産磁器の中で,成形,施文に特徴のある例については,他の肥前磁器製品との区別が可能な例がある点,南川原産の製品は揃いで使用された例が多い点を述べた。また同じ形の製品の揃いだけではなく,文様要素など器種をこえた揃いの例もあることを指摘した。18世紀以降については一括資料の中に見出すことができず,発掘調査報告書内に単体で散見するに止まってしまい,今後の課題である。