ミヤチ タダヒコ   MIYACHI Tadahiko
  宮地 忠彦
   所属   専修大学  法学部
   専修大学大学院  法学研究科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2012/03
形態種別 学術書
標題 震災と治安秩序構想 大正デモクラシー期の「善導」主義をめぐって
執筆形態 単著
掲載誌名 図書出版クレイン
掲載区分国内
巻・号・頁 1-375頁
総ページ数 375
概要 本書は、主に日露戦後から大正末の警察の治安維持政策をその基礎にある秩序構想の特徴や、政策の担い手とそのライバルの対立等に注目して検討した。まず大卒の学歴を持つ学士官僚が日清戦後から第一次大戦までの警察界で台頭する過程を分析した。そして学士官僚が薩摩出身の警察官僚の威圧的気風を批判し、「厳罰」思考の司法官僚と対照的な「善導」主義的政策(自衛団作りや身の上相談)を推進した点を明らかにした。ただし自衛団が形骸化する等、政策の成果は乏しかったと評価した。その上で、関東大震災後の警察が、自警団等の社会集団の「善導」に苦労し、「善導」主義を推進しにくくなったと指摘した。