ゴトウ ヨシヒコ   GOTO Yoshihiko
  後藤 吉彦
   所属   専修大学  人間科学部
   専修大学大学院  文学研究科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2002/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 Tupac Shakur(2Pac)-「語りの場」となったポピュラー・アイコン
執筆形態 単著
掲載誌名 神戸大学社会学研究会 「社会学雑誌」
掲載区分国内
巻・号・頁 (19),207-218頁
総ページ数 12
概要 本稿は、現代アメリカ黒人文化における、ラップミュージシャン、2Pacのポピュラリティを、文化表象やアイデンティティの観点から分析したものである。2Pacは「暴漢」「革命家」「女性の味方」「痛みの理解者」など多様に解釈され、表象される。注目すべきは、それらがすべて「本物の黒人とは?」というアイデンティティの問題と結びついている点である。つまり2Pacは、「マイノリティとしての団結」といった大義によって普段は抑制されてしまう、黒人文化内における多様性が発現し、競合できる「語りの場」を提供していたのである。本稿は、現代文化における「多アクセント的なサイン」(M.バフチン)がもつ役割の考察としての意義をもつ。