ハセガワ サトシ   HASEGAWA Satoshi
  長谷川 聡
   所属   専修大学  法学部
   専修大学大学院  法学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/05
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 イギリスにおける内部告発者の保護
執筆形態 単著
掲載誌名 時の法令
巻・号・頁 (1762),42-48頁
総ページ数 7
概要 この研究は、イギリスの内部告発者保護法である公益開示法の制定経緯、告発者保護システムの概要を紹介し、このシステムが日本の公益通報者保護法に与えた影響等について検討を行ったものである。公益開示法が風通しの悪い企業風土を改善することを目的の一つとして、従来判例法理に委ねられ、不明確であった内部告発者保護ルールを明文化することで、内部告発者の保護基準を明確にし、内部告発を社会的に認知することをアナウンスする効果を有したこと、外部への告発ほど保護要件を加重する一方、コンプライアンス体制を整備しないことを告発の正当性を高める要素とすることで効率的解決の相乗効果を狙っていること、民間の非営利団体が法運用を実効化するサポートをしていること、これらに対し、公益通報者保護法が、告発主体、告発対象いずれも限定的に定めており、公益開示法よりも実効性にやや欠ける仕組みになっていることを指摘する。