ハセガワ サトシ   HASEGAWA Satoshi
  長谷川 聡
   所属   専修大学  法学部
   専修大学大学院  法学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2004/03
形態種別 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
標題 イギリス労働法における間接差別の法理
執筆形態 単著
掲載誌名 比較法雑誌
巻・号・頁 37(4),81-127頁
総ページ数 47
概要 この論文は、イギリス労働法における間接差別概念の定義の変化をEU指令を踏まえつつ検討し、この概念の各構成要件の役割とこれについて形成されてきた判例法理、間接差別の問題として把握されてきた具体的事案を分析し、この概念と展開された法理を明らかにし、同法理と日本の法制度の枠組みの違いを論じるものである。イギリスでは間接差別法理が、差別的効果の一応の証明という枠組みを通じて差別の有無を問い直す法理として機能していること、差別禁止法の適用範囲を拡大することで差別概念の肥大化を招いていること、差別を判定する基礎を限定すること等の動き・特徴が見られ、日本においても同法理は有用だが、主に社会的相当性を問題とする公序良俗概念という視点の異なる概念の下で展開してきた日本の差別概念との一定の調整が必要になること等を指摘する。