ササキ タケシ   SASAKI Takeshi
  佐々木 健
   所属   専修大学  法学部
   専修大学大学院  法学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/06
形態種別 学術書
標題 「『子どもの代理人』の職務に関するー考察-日独・家事事件手続法改正の比較から-」
執筆形態 単著
掲載誌名 日本加除出版 棚村政行・小川富之(編)『中川淳先生傘寿記念論集 家族法の理論と実務』
巻・号・頁 457-492頁
総ページ数 36
概要 本稿は、家事事件手続における「子どもの代理人」制度について、日本における家事事件手続法制定に向けた当時の議論を整理した上で、ドイツにおける手続補佐人(Verfahrensbeistand)制度との比較をし、子どもの権利条約の理念を踏まえて同制度が子どもの意思の尊重に適うものとなるための示唆を検討・抽出するものである。ドイツ法との比較において、ドイツ家事事件手続法改正の経緯をまとめた上で、手続補佐人の法的性質、裁判所による選任、手続代理人としての具体的職務、費用及び報酬等の各論点につき整理し、職務規範につき明文規定をもたない日本法に対して、手続代理人の具体的職務内容から派生する、本質的職務に対する費用償還及び報酬問題、専門養成を地域間専門性格差の是正のための調整機関と各機関協働の必要性を論ずる。その上で、子どもの意見表明権保障の観点から積極的な運用、日弁連による職務規範の規律、心理学等専門家との協働と当事者合意紛争解決法の検討、日本司法試験センターの法律扶助制度を見据えた検討の必要性について提言する。