ウチノ サトミ   UCHINO Satomi
  内野 里美
   所属   専修大学  商学部
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/03
形態種別 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
標題 減損会計の意義と資本市場における影響-減損会計の早期適用と利益反応係数の関係-
執筆形態 単著
掲載誌名 早稲田大学産業経営研究所 「産研シリーズ(『会計ビッグバン』の意義と評価-実証分析によるアプローチ)」
巻・号・頁 (37),115-129,136-137(参考文献)頁
総ページ数 16
概要 本研究は、新会計基準の早期適用として実施された、固定資産の減損処理に対する、資本市場の評価を実証的に検証したものである。減損会計の早期適用を実施し、現存損失を計上した企業と、早期適用を見送った企業は、利益反応係数(earnings response coefficient: ERC)の水準が異なるか否かを検証した。減損会計基準の早期適用により、減損損失を自発的に計上した企業(自発的な計上を見送った企業)は、利益反応係数が相対的に大きい(小さい)という仮説を分析した。全体サンプルを、現存損失を自発的に計上した企業と、自発的な計上を見送った企業のサブサンプルに分けた場合、前者の株価・利益モデルの説明力は相対的に高く、相対的に大きいERCを観察した。しかし、利益予測誤差(UEit)と減損損失の自発的な計上の有無に関するダミー変数(Dit)との交差項で、累積異常収益率(CARit)を回帰したモデルでは、交差項の係数が有意ではなかった。