クボタ ユウスケ   KUBOTA Yusuke
  久保田 祐介
   所属   専修大学  法学部
   専修大学大学院  法学研究科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/03
形態種別 研究論文
標題 「国家理論における一元性と多元性(2・完):カレ・ド・マルベール第三著作再読」
※門輪祐介 名義
執筆形態 単著
掲載誌名 一橋大学大学院法学研究科『一橋法学』
巻・号・頁 16(1),23-68頁
総ページ数 45
概要 カレ・ド・マルベ-ルは、日本の国家理論の参照点である。彼には三冊の著作があるが、第三著作Confrontationは第一著、第二著に比べてあまり注目されない。筆者の目的は同書を再読し、新たな示唆を得ることである。
 Confrontation前半は、規範の性質を、規範を創造する権力の性質(立法府か執行府か)をもとに考える。この思考法は高橋和之の学説に影響を与えている。同書後半は、他の二著作に対して独自の内容を含む。それは国家の多元性を憲法学的に表現しようとした試みである。古典学説に多元性の志向が含まれていたことは、現代国際社会の憲法学的考察にとって、非常に重大である。