フジマキ ルリ
藤巻 るり 所属 専修大学 人間科学部 専修大学大学院 文学研究科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 「地べた意識」による主体と場の生成—イメージ以前の世界に“練り込まれる”治療者の意識過程 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 箱庭療法学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本箱庭療法学会 |
巻・号・頁 | 29(3),3-13頁 |
著者・共著者 | 藤巻 るり |
概要 | 自閉症スペクトラム障害(ASD)は象徴機能が未成立のイメージ以前の世界を生きているため,ASDの心理療法では,主体や心理療法の枠組みの成立が目標となる。イメージの心理学が織物(テクスチャー)で象徴されることに倣って,本論考ではイメージ以前の世界を生きるクライエントとの心理療法を,枠組みも,そこで起きる出来事も,治療関係もすべてが混ざり合う練り物(マテリアル)と考える。ASD児とのプレイセラピーでは治療者も未分化な意識状態になることがあり,本論考ではこれを「地べた意識」と呼ぶ。「地べた意識」は,世界に“練り込まれた”治療者の意識過程を通して,主体や場の生成過程に内側から関わる試みである。本論考ではASD児との児童期から思春期にかけてのプレイセラピー過程を提示し,一続きにつながった世界の成立から,それが否定されてクライエントが主体として分かれていくプロセスを検討した。 |