イケベ リョウ
IKEBE Ryo
池部 亮 所属 専修大学 商学部 専修大学大学院 商学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/12 |
形態種別 | 学位論文(博士) |
標題 | 東アジアの国際分業と「華越経済圏」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 新評論 |
掲載区分 | 国内 |
総ページ数 | 244 |
概要 | 東アジア諸国は中国を軸にIT関連製品の生産地域を形成してきた。この国際分業構造を分析し「事実上の経済統合」地域として、中国とASEAN諸国(とりわけベトナム)との間で経済圏が形成されつつあることを提示した。本論文の分析に当たって、東アジア国際分業に関するキャッチアップ工業化論、雁行型経済発展論、産業高度化の理論、フラグメンテーション論、産業集積(アグロメレーション)理論、重力モデル理論などの先行研究を踏まえた上で、主にキャッチアップ型工業化論を分析の基軸として、オリジナルの「多国籍企業の二次展開と産業の国際伝播」の分析枠組みを示した。そして、工業化開始時期の異なる東アジア主要国(日本、韓国、タイ、中国、ベトナム)の発展段階を貿易特化係数により計測しグラビティモデル(物理的距離と経済規模)、生産要素賦存比率の差異、サービス・リンク・コストなどの理論モデルに基づいて、「華越経済圏」の形成条件を詳述した。東アジアのサプライチェーンの構造分析を貿易データからアプローチし、チャイナ・プラス・ワンなどの事象や中国の二次展開の現出を実証した。 |