オオイ マキト
OI Makito
大井 万紀人 所属 専修大学 法学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/01 |
形態種別 | 未選択 |
標題 | Semi-classical and anharmonic quantum models of nuclear wobbling motion |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | エルセビア社「Physics Letters B634(2006)」 |
概要 | 古典力学であれ、量子力学であれ、剛体が三軸変形すると、その回転は揺動する。平均場描像のよく成り立つ多体系では、変形の概念が適用でき、その回転状態は剛体のそれと共通の特徴を持つことがある。多体系が自発的に対称性を破り、三軸変形を起こし、かつ集団回転が誘起されるならば、その回転は揺動運動する可能性がある。Bohr-Mottelsonは、この揺動運動は角運動量一定のところで調和型の励起スペクトルを生じさせることを示した。この予言の約40年後、実験技術の進歩に伴い、ようやく揺動運動スペクトルの候補が発見された。しかしそのスペクトルは強い非調和性を見せており、論争を巻き起こしている。この論文では、この非調和性を説明すべく、最初にBohr-Mottelson公式の改良を試みた。しかし、微視的側面を完全に無視したBohr-Mottelsonの理論には限界があることが判明した。そこで半古典的かつ現象論的な新しい模型を提唱し、微視的効果に起因する集団励起をとり入れ、実験を説明することができた。 |