オカムラ ヨウコ
OKAMURA Youko
岡村 陽子 所属 専修大学 人間科学部 専修大学大学院 文学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/11 |
形態種別 | 未選択 |
標題 | 認知機能障害と情動障害に対する早期アプローチが有効であった外傷性脳損傷の2症例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | リハビリテーション医学 |
巻・号・頁 | 42(11),778-782頁 |
著者・共著者 | 小林由紀子(筆頭執筆者), 赤星和人, 原行弘, 辻内和人, 岡村陽子 |
概要 | 症例1:26歳男.運転事故にて左前頭葉脳挫傷と外傷性くも膜下を受傷し,開頭血腫除去と減圧術を施行された.経過良好であったが,「頭がぼんやりして物事を集中して考えられない」と訴えた.受傷後14日に神経心理学的検査を行い,視覚的注意力と視覚情報の整理・処理能力,抽象的事柄の理解力,論理的説明力の低下を認めた.また,情動障害も認め,母親の不安表出が更に情動を不安定にしていたことから,患者および母親に対し病状説明と精神的サポートを開始した.これにより比較的安定した精神状態を保てるようになり,その後認知機能障害に対するリハに意欲的に取り組むことが可能となった.症例2:66歳女.運転事故で左急性硬膜外血腫と外傷性くも膜下,右側頭葉脳挫傷を受傷し,保存的治療が行われた.「言われたことをすぐに忘れてしまう」と訴え,受傷後10日に神経心理学的検査を行い,軽度の記銘力低下とそれに伴う抑うつ状態を認めた.精神状態を考慮しメモリーノートの導入を行い,ノートの記載内容を家族・病院スタッフと確認することで自信に繋がり,意欲的にノート記入に取り組むようになった.両症例とも経過は良好である |