ミヤチ タダヒコ
MIYACHI Tadahiko
宮地 忠彦 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/05 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 明治・大正期の警察におけるポリツァイ的政策と秩序構想 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 風行社 政治思想学会編『政治思想研究』 |
巻・号・頁 | (11),88-117頁 |
総ページ数 | 30 |
概要 | 本稿は、諸個人の幸福増進を通じて国力増大を目指すポリツァイ(警察国家)的治安維持方針が明治・大正期の警察に受容される課程を再検討した。この課程の行先はポリツァイ的方針が忠実に受容されたと解釈した。これに対し本稿は、明治期の警察が、この方針を欧米の法治国家論や警察制度等に照らして修正した上で、治安維持政策を基礎づける秩序構想として用いた点を明らかにした。また明治後期以降の警察が、この方針を再評価しながら、関係官庁と協力して貧民調査を始め、社会政策の推進しやすい行政組織を構築する課程を分析した。ただしポリツァイ的政策には民衆に忌避される等の限界があったことも指摘した。 |