ハセガワ サトシ
HASEGAWA Satoshi
長谷川 聡 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/03 |
形態種別 | 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) |
標題 | 雇用におけるポジティブ・アクションと間接差別法理の相互関係 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中央学院大学法学論叢 |
巻・号・頁 | 21(2),1-26頁 |
概要 | この論文は、適用にあたり社会や職場に存在する差別的構造を視野に入れる点で共通するポジティブ・アクションと間接差別法理がいかなる関係にあるのかを論じたものである。前者が救済制度、後者が法理であるという違いがあるが、一面ではポジティブ・アクションの実施が間接差別の成立回避に結びつき、間接差別法理の存在が使用者にポジティブ・アクション実施の動機付けを与えるという相互補完関係に、他面においては実施可能なポジティブ・アクションの範囲を間接差別法理が画するという関係にあることを指摘し、間接差別法理自体が積極的差別是正機能を有し、適用にあたり特別な制限が設けられていない平等取扱い型のポジティブ・アクションについても差別的効果の存在が認められること等から、両概念の対比は差別禁止法と積極的差別是正措置を、原則と例外というように截然と区別して論じてきた従来の分析手法の意義について再考の必要性を提起することを指摘している。 |