ナカガワ トシヒロ
NAKAGAWA Toshihiro
中川 敏宏 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 韓国の民法典改正作業における錯誤規定改正論-韓国民法現代化の一断面- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『変容する世界と法律・政治・文化』(ぎょうせい) |
概要 | 19世紀から20世紀はじめに作り出された民法典を時代適合的なものに改編する民法の現代化が全世界的に行われている。隣国韓国においても、90年代はじめより、民法典改正作業を行われ、現在のところ、改正法案が国会に提出され、その検討及び審議の段階にある。韓国の民法典は、日本の植民地統治下で強制的に適用されてきた日本民法典を廃止して、独自の民法典として、1958年に制定されたものである。本稿は、90年代はじめより行われてきた韓国民法典財産編の全面的な改正作業について概観し、そのうち活発な議論が交わされてきた錯誤規定の改正論議について考察と検討を行うものである。韓国の錯誤論は、わが国と同様、伝統的な意思表示理論を基礎とするものであって、かかる伝統的な意思表示理論に向けられたこれまでの批判や理論の再構築を求める学説などを、いかにして立法論のレベルで採り入れるのかについては、わが国の民法の現代化を考える上でも極めて興味深い素材を提供するものと思われる。 |