タカシマ ヒロユキ
TAKASHIMA Hiroyuki
高島 裕之 所属 専修大学 文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/11 |
形態種別 | 学術書 |
標題 | 「日本における高品質磁器製品の生産と受容の背景」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 佐々木達夫編『中近世陶磁器の考古学第1巻』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 47-62頁 |
概要 | 高品質磁器製品の生産と受容の背景について,上質の揃い製品について具体例を挙げ,その実像を示した。近世において同じ仕様の製品を製作する方法,特に,高品質磁器製品生産の技術には,成形ではロクロ成形に一手間加えた型打ち成形,装飾では同じ仕様の文様を描くために仲立ち紙を使用してアタリを付けることや,運筆の種類の多様化など線描の工夫があった。17世紀後半に高品質磁器製品を製作した有田南川原山で,洗練された器の成形,施文などの製作技術の背景にあるのは,製品の受容者の要求に答えた,かゆい所に手の届くような有田磁器生産の姿である。受容者の嗜好に対して常に情報のアンテナを張っていたことが,生産技術の変容からも読み取ることができるのである。 |