タカシマ ヒロユキ
TAKASHIMA Hiroyuki
高島 裕之 所属 専修大学 文学部 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 「日本磁器産業の成立と有田天狗谷古窯の具体像」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 駒澤大学考古学研究室『駒澤考古』 |
巻・号・頁 | (40),219-236頁 |
概要 | 天狗谷窯は,17世紀における有田の磁器産業の成立と,その後の経過をたどることのできる貴重な遺跡である。磁器専業生産を確立した有田において,天狗谷窯の果たした役割をまとめると次のようになる。まず発掘調査から,狭い立地の中で平場や物原の場所を確保するための大規模な整地が確認でき,原料採集地泉山の発見と一体化した谷沿いの内山地区の開発にあたって,その土木技術が応用されていったと考えられる。いっぽうで製品生産の様相をみると,それ以前の有田西部の小溝上窯から天狗谷窯へ移った磁器生産の技術に,継続した先導的な独自性がみられない。むしろ内山地区全体としてまとまった磁器専業の大きな製品生産のシステムが確立されていったということができる。 |