ハセガワ サトシ
HASEGAWA Satoshi
長谷川 聡 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/05 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 女性差別撤廃条約による間接差別法理の展開における課題と可能性 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 法律時報 |
巻・号・頁 | 84(5),66-70頁 |
総ページ数 | 5 |
概要 | この論文は、様々な場面で国際人権法と関わってきた労働法の中でも、特に間接差別の禁止という形で国際人権法を活用するにあたって生じる課題について具体的事案を素材に論じることを目的としたものである。間接差別禁止の意義と均等法の間接差別概念の特徴を確認して国内法の状況を整理、検討したうえで、コース別雇用管理制度に基づく男女労働条件格差の適法性が争点となった事案を素材に、条約を活用した間接差別の概念構築と運用における課題と可能性について検討することにより、労基法等の下での間接差別概念の概念構築という課題に対して、女性差別撤廃条約の実現しようとする価値をより具体化し、これを受容できるよう労基法等の内容を豊富にすることが必要であり、間接差別が実現しようとする事柄を実現するという観点からは、差別問題に対して是正命令や監視、訴訟支援といった対応を講じる権限を持つ行政機関の設置が構想されて良いこと等を指摘する |