イチノミヤ シロウ
ICHINOMIYA Shiro
一ノ宮 士郎 所属 専修大学 経営学部 専修大学大学院 経営学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 利益の質による企業評価-利質分析の理論と基本的枠組み- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本政策投資銀行設備投資研究所 経済経営研究 |
出版社・発行元 | 日本政策投資銀行設備投資研究所 |
巻・号・頁 | 24(3),1-116頁 |
総ページ数 | 1 |
概要 | この論文では、世界的に注目を集めている「利益の質(Quality of Earnings)」という概念の理論と分析方法等を検討した。利益の質に関する研究は、米国が量・質共に優れ、本論文でも米国の先行研究を数多く検討した上で、我が国での利益の質概念の利用可能性や利質分析手法の基本的枠組みの構築を試みた。伝統的財務分析は、主に利益金額という量的側面に基づく企業評価手法であるが、企業の実態を解明するには、質的側面に着目する必要があることに異論はなかろう。利益の質は、この企業評価の質的側面を統一的に解釈するための試みであることに特色がある。この分野の先行研究が乏しい我が国において、本論文は理論・手法を総合的に検討した点に新規性があると考えられ、二段階評価プロセスという利質分析フレームワークを提唱し、利益の質を実務で適用する場合の考え方も提示した。今後は会計実務の中でいかに利益の質を高めて、財務報告の信頼性を向上させていくか等が残された課題であると指摘した。 |