カワトウ ヨシヒコ
KAWATO Yoshihiko
河藤 佳彦 所属 専修大学 経済学部 専修大学大学院 経済学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2004/06 |
形態種別 | その他 記事 |
標題 | 大阪府地域における高度技術分野の意義と振興政策:バイオテクノロジー分野を例として |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 大阪商業大学『大阪商業大学論集』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (133),221-242頁 |
概要 | 成熟化が進む大阪府地域の産業の長期的な繁栄のためには、既存分野の隣接応用分野や隙間分野だけでなく、飛躍的に成長性が期待できる高度技術分野の振興が必要であるとの認識を基に、その具体的な分野として、大阪の地域特性を有利に活かし競争力の優位性が確保できる「バイオテクノロジー分野」を取り上げた。その優位性と振興の意義の具体的な内容について検討したうえで、一層の振興を図るには成功企業の実情把握が重要と考え、成功企業2社について、ヒアリング調査を行った。その結果、大阪はこの分野で、多様な産業分野のベンチャーや既存企業の第二創業の存立が可能であることや、医薬品集積地である道修町との近接性などの点において、立地メリットが充分にあるという確信を得ることができた。最後に、政策提言を行った。政策主導型コンソーシアムの実施、インキュベーション施設の提供など、従来の施策を充実・発展させることに加え、特に困難な課題への対応として、直接投資による資金調達能力の向上、大企業の退職者などのNPO法人による経営指南機能の充実、公共の既存施設や民間の遊休施設の有効利用促進などの方策を提案した。 |