オガワ タケシ
OGAWA Takeshi
小川 健 所属 専修大学 経済学部 専修大学大学院 経済学研究科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/12/20 |
形態種別 | 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要) |
標題 | 通常の一般均衡で寡占が扱いにくい理由― 譲渡不可能な漁獲枠の各国分配は国際共通魚価の資源で正当化し得るか ― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 大阪大学経済学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 大阪大学経済学会・大阪大学大学院経済学研究科 |
巻・号・頁 | 73(2-3),103-110頁 |
総ページ数 | 8 |
担当範囲 | 単著ゆえ全範囲を担当 |
担当区分 | 筆頭著者,最終著者,責任著者 |
著者・共著者 | ◎小川健 |
概要 | この論文では漁業等の再生可能資源財の貿易を念頭に,何故通常の一般均衡のモデルでは寡占的な分析が困難になるのかについて,国際共通市場の共通財単価を各国が内生変数とした場合を中心に議論を行う。本来自由財等の可能性まで考えれば通常は等号で満たされる需給均衡にも本質的には不等号の向きが付くが,その等号付き不等号を利用した需給均衡を制約に置いた場合にはその制約の乗数にも非負等の必要条件が導かれる。一方で貿易においては或る財を輸出する国もあれば輸入する国も存在する。そのことを入れると,内生変数とした財単価に関する内点解の1 階の必要条件が同時に成立しなくなる。この結果は輸送費・関税など各国特有の部分が外生的な形で入っても頑健性を持つ。この結果は資源の獲り過ぎ等の漁獲枠削減交渉を行う上での前提条件である交渉決裂点としての内点解的な均衡が(部分均衡ならクールノー=ナッシュ均衡の形で存在したはずが)一般均衡では存在しないことを意味し,例えば漁獲0 で資源財は消費だけしている国などが削減交渉に参加する等の打開策が必要になることを意味する。 |
DOI | 10.18910/93334 |
ISSN | 24240397 |
PermalinkURL | https://hdl.handle.net/11094/93334 |
researchmap用URL | https://hdl.handle.net/11094/93334 |