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ツノダ マキコ
TSUNODA Makiko
角田 真紀子 所属 専修大学 経済学部 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2026/03 |
| 形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | イップス発症メカニズムの解明に向けた脳波・動作同時計測システムの構築と予備的検討 |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | 専修大学スポーツ研究所紀要 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 専修大学スポーツ研究所 |
| 巻・号・頁 | (49),1-8頁 |
| 著者・共著者 | 佐藤雅幸、角田真紀子、佐藤文平、齋藤 実 |
| 概要 | 本研究では、イップス発症の神経‐運動的メカニズムを捉えることを目的として、脳波・筋電・動作データを統合的に取得する同時計測システムを構築し、その予備的有効性を検討した。イップスは、心理的要因と神経運動系の異常が一つの連なりとして作用する複合的現象とされ、自動化された熟達運動の破綻、過度の意識化、抑制系機能の低下などがメカニズムとして指摘されている。しかし、発症前に現れる潜在的兆候の把握については、現場レベルでのモニタリング体制が十分に整っていない。本研究では、センサー・モーター領域の脳波指標(attention/meditation)、カメラ映像、三次元動作解析を一元化して記録する環境を整備し、熟達動作中の神経・運動過程を時間同期的に可視化するシステムを構築した。大学女子バドミントン選手4名によるショートサービス課題を対象に試行した結果、失敗が連続する局面においてmeditation値が一過的に低下し、その波形も不安定化する傾向が確認された。この変化は、イップス有症者で事象関連脱同期(ERD)および同期(ERS)の異常が増大する既報と整合するものであり、兆候段階における神経生理学的変化を捉える可能性を示唆する。以上より、本システムは、競技動作中の脳波変動と運動パフォーマンスの関係を高い時間解像度で捉える有用な基盤となり、イップスの早期発見と予防的介入に資する実践的ツールとなり得ることが示された。 |