ハセガワ サトシ
HASEGAWA Satoshi
長谷川 聡 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/01 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 有期雇用契約の不更新の合意と雇止め |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 労働法学研究会報 |
巻・号・頁 | (2469),18-23頁 |
総ページ数 | 6 |
概要 | この判例研究は、次回で労働契約の更新を最終とすることを予め取り決めていた有期労働契約の雇止めの有効性が争点となった学校法人立教女学院事件(東京地判平20.12.25労働判例981号63頁)を検討したものである。本研究は、この判決が従来の判例傾向に沿って雇用継続への期待を有していた労働者との不更新の合意の有効性に関する事例判断に一を加えたものであり、雇用継続への期待を失わせる合意を認めるには、説明会や契約締結の際に反対がなかった等の消極的な同意ではなく、その内容を明確に理解し、承諾したことを示す積極的な同意が必要であることを示唆し、そもそも雇用契約の期間は、本来労働者を使用する目的に合わせて設定される必要があり、有期雇用契約を反復更新して利用することは望ましくなく、更新を予定するのであれば、その判断基準を労働者が明確に認識している必要があるという労契法の趣旨に沿った問題提起を行っていることを指摘している。 |