| ハセガワ サトシ
            HASEGAWA Satoshi 長谷川 聡 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 | |
| 言語種別 | 日本語 | 
| 発行・発表の年月 | 2007/05 | 
| 形態種別 | 未選択 | 
| 標題 | 懲戒事由の発生から長期間経過後の懲戒処分の効力 | 
| 執筆形態 | 単著 | 
| 掲載誌名 | 労働法学研究会報 | 
| 巻・号・頁 | (2405),22-27頁 | 
| 総ページ数 | 6 | 
| 概要 | この判例研究は、7年以上前の非違行為を理由とする懲戒解雇処分の有効性が争点となったネスレ日本(懲戒解雇)事件(最二小判平18.10.6労判925号11頁)を分析したものである。同判例研究は、本判決が時の経過が懲戒処分の有効性に与える影響について初めて判断した事件であること、懲戒権の行使を長期間にわたって留保する合理的な理由がない限り、時の経過により職場における秩序が徐々に回復すること等により懲戒権の行使を基礎付ける事由が減少するというルールが構築されたこと、懲戒事由が不起訴処分になったときには侵害された企業秩序も少ないと解される可能性があること等を示した点に意義を有しており、懲戒権の行使を留保することができる合理的な理由の具体的内容や時の経過を懲戒処分の適法性判断に反映させる基準等を検討課題として残していることを指摘する。 |