ハセガワ サトシ
HASEGAWA Satoshi
長谷川 聡 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 二〇〇六年男女雇用機会均等法の間接性差別概念の位置づけ-諸外国の間接性差別概念との対比において |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 労働法律旬報 |
巻・号・頁 | (1644),15-22頁 |
総ページ数 | 8 |
概要 | この論文は、2006年の男女雇用均等法の改正により、同法に新設された間接差別概念の特徴や問題点を諸外国の同概念と対比することで明らかにすることを目的としたものである。明文化により間接差別を論じる足場ができたことは評価できるものの、明文化された間接差別概念は、適用対象がポジティブリスト方式で限定されており、この概念が諸外国において有する無意識のあるいは明らかでない差別を発見し、問題提起する機能が失われていること、限定された適用対象については差別的効果の証明を行うことなく労働者側の一応の証明が成立するものとされており、社会に存在する構造的差別の日々の変化に対応できず、適用範囲が実態に合致しなくなる可能性があること、これら限定された適用対象外においても民法等の法律を用いて間接差別法理が展開する余地が残されているとするものの、従来の判例法理に照らしてその可能性が高くないこと等に問題を提起する。 |