タカシマ ヒロユキ
TAKASHIMA Hiroyuki
高島 裕之 所属 専修大学 文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 「ベトナム・ホイアン市発見の刻書銘瓷予察」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 専修大学人文科学研究所『人文科学年報』 |
巻・号・頁 | (42),77-90頁 |
概要 | ベトナム・ホイアン市の調査で発見した,日本では「釘書き」とよばれる刻書銘のある陶瓷器について概要をまとめ,考察を加えた。すなわち,刻書銘は17世紀後半以降の日本・中国の生産地を問わない青花皿に見られ,18世紀後半以降に増加する点,刻書のある皿には使用痕があり,製品として出荷された後,使用する中で文字が彫られた事実を確認した。そして交易の中継地であるホイアンの出土遺物に当てはめると,刻書銘の有無によって,商品と使用品とを区別する判断材料の1つになることを指摘した。また中国でも福建省,広東省産の青花瓷器に刻書銘がみられることから,今後分布を広く追っていくことで,中国南部からインドシナ半島を含む交易のルートにおいて,この地と中国文化との関係をより明確にできる可能性があることを述べた。 |