オカムラ ヨウコ
OKAMURA Youko
岡村 陽子 所属 専修大学 人間科学部 専修大学大学院 文学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/09/15 |
形態種別 | 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア) |
標題 | 病識に関する理論的基盤 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | メディカルリハビリテーション |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 株式会社 全日本病院出版会 |
巻・号・頁 | 265,1-6頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 岡村陽子 |
概要 | 病識の低下へのアプローチは脳損傷のある人へのリハビリテーションの主要なテーマとなるが、病識に関連する用語やモデルは複数存在し、概念の整理に戸惑うことも多い。
病識の低下には、病態失認(anosognosia)、セルフアウェアネス障害(ISA: impaired self-awareness)といった神経心理学的な要因によるものと、心理的な要因によるものが存在し、モデルとしては、知的アウェアネス、体験的アウェアネス、予測的アウェアネスで構成されるアウェアネスの階層モデル、メタ認知の概念に基づいてアウェアネスを説明する包括的動的相互作用モデル、認知神経科学的要因、心理学的要因、社会環境的要因で説明する生物心理社会モデルが存在する。包括的動的相互作用モデルや生物心理社会モデルは病識の低下の状態を評価する際に有用であり、アウェアネスの階層モデルは代償手段の選択やリハビリテーションの目標設定に役立つ。こうした病識の理論的基盤を理解することが介入の一助となると思われる。 |