ササキ タケシ
SASAKI Takeshi
佐々木 健 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/10 |
形態種別 | 未選択 |
標題 | 「ドイツにおける子の意思の尊重-家庭裁判所と少年局、そして手続補佐人の役割」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本加除出版・二宮周平・渡辺惺之(編)『離婚紛争の合意による解決と子の意思の尊重』 |
巻・号・頁 | 320-337頁 |
概要 | 本稿は、手続保障の強化等を理念とした家事事件手続法の施行に伴い、子の意思がいかに手続の中で尊重されるか、1ドイツの家事事件手続法(FamFG)における子の直接審問、2少年援助法における子の意思の位置づけと少年局の役割、3子の代弁人としての手続補佐人の役割と具体的活動の三つの視点から、検討をするものである。また、手続補佐人の具体的活動については、シュトゥットガルト上級地方裁判所におけるヒアリング調査の内容を踏まえ、論じている。まず、ドイツにおける基本法上の法的地位と基本権の保障について述べた上で、子の審問規定の概要と子の年齢に応じた審問方法を概説し、次に、少年援助法における子の基本権保障の視点と少年局の裁判所支援機能の内容を概説する。そして、最後に、手続補佐人の役割として、子の意思を把握し手続に反映させる代弁者機能と子の福祉を考慮した活動を行う福祉的機能が実務上どのように機能しているか紹介した上で、子の主体的権利性の承認への再検討と司法との福祉の協働、手続代理人の活用等について言及する。 |