オオツキ ショウコ
OTSUKI Shoko
大月 祥子 所属 専修大学 商学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2005/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | Ground-based Observation of the Venus 1.27-μm O2 Airglow |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Elsevier Ltd. Advances in Space Research |
巻・号・頁 | 36(11),pp.2038-2042 |
概要 | 2010年打上げの日本の金星探査機PLANET-Cに対して相補的な役割を担う地上観測体制・解析手法の確立を目指し、2002年12月に国立天文台岡山天体物理観測所にて金星夜側大気の地上観測を実施した。本論文では得られたデータのうち1.2?m帯スペクトルの解析結果を発表した。分子吸収線データベースおよび地球・金星大気モデルを用いて放射輸送計算を行い、観測スペクトルの再現を行なった。これにより観測値に含まれる金星下層大気からの熱放射、酸素分子大気光、昼面からの太陽光反射の漏れ込みを分離することに成功した。さらに酸素分子大気光スペクトルの温度依存性を利用し、金星における高度100kmでの温度分布を世界で初めて導出した。温度分布は下降流による断熱圧縮の影響を受けると考えられ、密度が薄く直接観測が難しい金星超高層大気における力学の重要な鍵となる。本論文では大気光発光の強い領域で温度が高いことを発見し、理論的に予想されていた大気光発光過程を観測的に裏付けた。この結果は欧州金星探査機Venus ExpressチームのNature掲載論文を始め広く引用されている。 |
DOI | 10.1016/j.asr.2005.05.078 |