クニサト ヨシヒコ
KUNISATO Yoshihiko
国里 愛彦 所属 専修大学 人間科学部 専修大学大学院 文学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2011/04/01 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | Personality traits and the amplitude of spontaneous low-frequency oscillations during resting state |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Neuroscience Letters |
掲載区分 | 国外 |
巻・号・頁 | 492(2),pp.109-113 |
著者・共著者 | Kunisato, Y., Okamoto, Y., Okada, G., Aoyama, S., Nishiyama, Y., Onoda, K., Yamawaki, S. |
概要 | パーソナリティの測定に関しては,5因子で測定できるとするBig Fiveモデルが近年の主要なパーソナリティモデルになってきている。さらに,脳機能画像研究の発展にともない,パーソナリティのBig Fiveモデルに関して生物学的モデルが提唱されてきている(DeYoung et al., 2009)。本研究では,Big Fiveの生物学的モデルを検討するために,fMRIを用いて安静時脳活動を測定した。安静時の脳活動の振幅の大きさを指標として,その指標とBig Five特性との相関を検討した。その結果,神経症傾向は情動制御に関わるような中前頭回や楔前部と負の相関があり,外向性は報酬処理にかかわる線条体など正の相関があった。その他に経験への開放性や誠実性と安静時脳活動の関連がみとめられたが,協調性については,関連がみとめられなかった。本研究の結果は,DeYoungのパーソナリティの生物学的モデルを一部支持した。なお、DeYoungらのグループがPLoS ONE誌に報告した論文でも,本論文が引用されており,一定の評価を得ている。また,本研究は,日本パーソナリティ心理学会にて,優秀大会発表賞を受賞している。 |