オガワ タケシ
OGAWA Takeshi
小川 健 所属 専修大学 経済学部 専修大学大学院 経済学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/05/30 |
形態種別 | その他 |
標題 | International Trade and Each Management of Shared Renewable Resources (邦題:共有再生可能資源の国際貿易と各国管理) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | SSRN Working Paper |
巻・号・頁 | 2977271,1-16頁 |
総ページ数 | 16 |
著者・共著者 | 小川健 |
概要 | 本論文では、微分ゲームを用いて、越境天然林のような国際的に共有される再生可能資源の産出量管理を分析する。そのために、2国2財(すなわち、共有資源財と非共有資源財)一般均衡貿易モデルを採用する。各国は非協力的に、相手国の厚生と共有する天然林のストックを考慮した自国の厚生最大化により、共有する天然林の利用範囲を決定する。このとき、経済学者はこれまで、両国が共有天然林を利用するだけでなく、非資源財も生産するという不完全な特化を選ぶと仮定してきたかもしれない。しかし、本論文では、移行過程において両国が不完全な特化を選択することはありえないことを示す。つまり、少なくとも1カ国は完全特化を選択することになる。もし、両国の文脈で不完全な特化均衡が発生した場合、少なくとも一国は非協力的な厚生最大化に従わない。重要な条件は、共有資源財の価格と市場が共通であること、各国が価格を重視すること、そしてそれぞれの財が保存できないことである。したがって、この結果は、他の共有資源財、すなわち、マグロやウナギなどの共有漁業の文脈でも適用可能である。 |
DOI | 10.2139/ssrn.2977271 |
PermalinkURL | https://dx.doi.org/10.2139/ssrn.2977271 |
researchmap用URL | https://dx.doi.org/10.2139/ssrn.2977271 |