イノウエ ユキタカ
INOUE Yukitaka
井上 幸孝 所属 専修大学 国際コミュニケーション学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | 「ヌエバ・エスパーニャ先住民村落の創設と境界 -メキシコ盆地の権原証書の分析―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『外国学研究68:メソアメリカ先住民の多義的アイデンティティ』 |
出版社・発行元 | 神戸市外国語大学外国学研究所 |
巻・号・頁 | 68,39-75頁 |
総ページ数 | 38 |
概要 | 本論文は、平成17~18年度科学研究費補助金(若手研究B、課題番号17720194)の成果の一つで、文書館調査とナワトル語史料解読によって先住民共同体の土地文書を分析したものである。はじめに分析対象となるメキシコ盆地の5つの村落の権原証書の概要を示し、分析手法として「二つの創設」という概念を提示した上で、先スペイン期の村の創設、植民地期の村の創設、さらには後者に関連してキリスト教布教の経緯を整理した。その上で、文書の分析を行い、史実に反する「誤った」記述が先スペイン期由来の概念によるものであることを指摘した。その後、コンポシシオン政策の経緯を振り返った上で、境界を示すクァショチトリという語の使用をヒントとして、権原証書の記述内容が非文字記録の「上演」(絵文書読み)に基づいたものであった可能性を示唆した。 |