イチノミヤ シロウ
ICHINOMIYA Shiro
一ノ宮 士郎 所属 専修大学 経営学部 専修大学大学院 経営学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003/02 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 利益操作の研究-不当な財務報告の考察- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本政策投資銀行設備投資研究所 経済経営研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本政策投資銀行設備投資研究所 |
巻・号・頁 | 23(4),1-216頁 |
総ページ数 | 1 |
概要 | Enron事件以降、米国で端を発した会計不信は世界中で問題となった。本論文は、会計不信の一類型である、違法ではないが妥当性に疑問のある会計実務の「利益操作(Earnings Management)」に焦点を当て包括的にこの問題を検討したものである。財務報告の虚偽表示である粉飾決算を検討した研究は多いものの、違法性のない利益操作の問題が論じられることは、我が国では比較的少ない状況にあった。財務報告の信頼性に鑑み、財務数値を操作する利益操作にも厳しい目を向けるべきという問題意識の下、主に財務諸表利用者の立場から、利益操作を巡る諸問題を考察した。本論文では、内外の理論・実証文献に基づき、利益操作の定義・動機・規制・粉飾決算との相違・会計監査との関係・操作手法等を包括的に論じた。また、国際比較の視点から米国のEarnings Managementと英国のCreative Accountingも対象に加え、我が国の利益操作との相違点等を明らかにすることも試みた。結論的には、世界的に利益操作は会計実務で横行しており、規制強化等が課題と考えられる。 |