カワトウ ヨシヒコ
KAWATO Yoshihiko
河藤 佳彦 所属 専修大学 経済学部 専修大学大学院 経済学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 産業クラスターの形成による地域産業の再生に関する一考察 :大阪府内の工業地区を事例として〔査読論文〕 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 近畿都市学会『都市研究』第5・6合併号 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 57-76頁 |
概要 | 地域経済の活性化のためには、既存の産業集積の潜在的な成長能力に着目し、有効な政策提示に繋げていくことが重要であるとの認識を基に、ポーター(Michael.E.Porter)の産業クラスター理論の視点から、産業集積の発展可能性に関する実証分析(事例:大阪府内の特徴的な3つの産業集積)を行った。
分析は、マークセン(Ann.R.Markusen)の「プロフィット・サイクル・モデル」を応用した定量分析と、これにより抽出された成長中核分野の関連分野の企業に対する、アンケートによる事例調査により行った。 その結果、成長分野の関連企業は、生産性の向上要因を、立地ではなく、自己努力によるものと認識していることが分かった。一方で、大阪府による産業連関分析の結果から、これらの企業は各々、成長中核分野の生産誘発効果を強く受ける分野に属していることが分かった。 これらのことを総合すると、中核分野と関連分野の両方が生産性向上の努力をしており、相互に関連を持つなかで総体的に高い生産性を生み出しているものと考えられる。 |