ワタナベ カズヒロ
WATANABE Kazuhiro
渡邊 一弘 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/12 |
形態種別 | 未選択 |
標題 | 「裁判員制度の施行と死刑の適用基準-施行前の運用状況の数量化と初期の裁判員裁判における裁判例の分析」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 尚学社 『刑法・刑事政策と福祉-岩井宜子先生古稀祝賀論文集』 |
巻・号・頁 | 473-489頁 |
概要 | 本稿では、永山判決以降、裁判員制度施行以前の死刑の適用基準について、多変量解析の手法を用いた数量化研究に取り組んだ。ここでの分析結果については、永山判決以降の裁判官による死刑の適応基準を客観化したものとして、裁判員裁判のもとでの死刑の適用基準を分析する際の一つの指標となりうるものと思われる。また、ここでの分析結果を用いて、初期の裁判員裁判における死刑判決と無期懲役判決の分析を行い、裁判官裁判における量刑傾向からの変化の有無について確認したところ、初期の裁判員裁判実務においては、求刑判断も含め、裁判員裁判において死刑判決を扱うことが躊躇されたと思われる裁判例が見られることを確認した。 |